装飾と服飾を見ても均質化は起こっている。
人々には確実にある特定のレールがあり、彼等はそれに従い、そこにある情報をたよりにして趣味趣向に従い行動をする。特にそれらが表わされるのが服やそれに付ける装飾にある。人々は衣服やイヤリング、ピアス、ネックレス、リング等の装飾を身にまとうことによって日常生活を行っている。そしてこれらもまた世界規模で共通の概念がグローバリゼーションによってもたらされている。インド、シンガポール、中国、アメリカ、日本、台湾、フランス、イギリスにいたるまで祭りや行事の時以外はその地域の工芸品や服装を着ることなく、ジーンズやジーパン、スカート、パンツ、Tシャツといったものを世界共通の概念として人々は着こなしている。これらもまた世界の均質化を表すものである。特に男女の好みや美しい、ダンディ等とされる場合もまたミスユニバースやミスワールドなどの国際的な美女を決める大会などでも背が高く、胸が大きく、そして顔が整っているなどアメリカやプレイボーイ誌やフランスのパリコレクションのモデルを基本に置いた気世界共通の美しさの定義が厚生されている。日本の奈良時代などは女性の美しいとされるものはふくよかで、眼が細いことなどがある。そして地域によってこれらの美しさの概念は全く違っていた。特にアフリカ民族の中には首の線の数で美しさを決めるという民族もいるが地域性が現代において乖離してきたことによって美しさもまた世界規模で均質化をたどっている。
香月真大
Saturday, January 31, 2009
Sunday, January 25, 2009
グローバリズムと人間の機械化~生と情報のはざま
(梗概)
機械時代から情報時代へと転換する時代。グローバリゼーション、情報化が加速度的に進む中でデザインまでもが情報により構成されている。本書は現代社会の「人間の均質化」について書かれている。
均質化は現代社会にとって重要なものである。均質化が進むことによって飢餓や貧困を解決し、コミュニケーションを円滑に進めることができるからである。しかし、物質的に豊かになればなるほど失われているものがある。今の日本を見ても分かるように人間自体が弱くなっている。国家で見ても、世界で見ても、日本は元気がない。豊かな日本で生まれた若者は目的意識も低く、情熱もあまりない。それは「均質化」というものが関係しているのではないかと考えていた。階層性が存在する現代社会の中においても同じような人間が存在していることが分かってくる。彼等は人と同じことを拒むが、実際には自分と似たような存在がいることを自覚している。しかし、現実にはそこから抜け出すことはできないでいる。若者達は葛藤の中にいると言っても良い。階層性が存在しながら資本主義社会が作ったレールの中で人々は生きている。まさに人間が機械化する世界である。現代はグローバリゼーション、情報化、資本主義は21世紀を語る上で重要なものになっている。日本だけでなく世界都市はこれらにより成り立っている。経済を第一とするこの社会構造はいかに合理的で効率の良いレールを生み出すことを急務とした。その中で先進国において次なる段階を発見した。それは「精神の衰退」というものである。人々が資本主義の作ったレールの中で大量生産、大量消費されるようになることによって人間が自動車などと同じように生産されている。そこでは感情は不要になり、人間は社会の歯車となる。そこでは全てのものが必要以上に使用されては捨てられていく。もはや友人や恋人までもが量産と消費の中で存在するようになっている。
この人間の均質化を打開する為に必要なのは「目的」と「認識」である。目的は人間に活力を与える際に重要なものになるものである。どんな行動も世界をしっかりと認識しなければ失敗に終わることになる。そして、世界を認識する為に必要なものが「国家」、「全球化」、「多様性」、「情報化」、「航空」である。この5つは現代社会に密接に関係するものである。「認識」と「目的」を持つことが人々に活力を与える上で重要なものである。
情報化が進めば進むほど、人間としての活力は失われ、そこには深いはざまが存在している。しかし、はざまは私たちの手で埋めることができると信じている。
香月真大
機械時代から情報時代へと転換する時代。グローバリゼーション、情報化が加速度的に進む中でデザインまでもが情報により構成されている。本書は現代社会の「人間の均質化」について書かれている。
均質化は現代社会にとって重要なものである。均質化が進むことによって飢餓や貧困を解決し、コミュニケーションを円滑に進めることができるからである。しかし、物質的に豊かになればなるほど失われているものがある。今の日本を見ても分かるように人間自体が弱くなっている。国家で見ても、世界で見ても、日本は元気がない。豊かな日本で生まれた若者は目的意識も低く、情熱もあまりない。それは「均質化」というものが関係しているのではないかと考えていた。階層性が存在する現代社会の中においても同じような人間が存在していることが分かってくる。彼等は人と同じことを拒むが、実際には自分と似たような存在がいることを自覚している。しかし、現実にはそこから抜け出すことはできないでいる。若者達は葛藤の中にいると言っても良い。階層性が存在しながら資本主義社会が作ったレールの中で人々は生きている。まさに人間が機械化する世界である。現代はグローバリゼーション、情報化、資本主義は21世紀を語る上で重要なものになっている。日本だけでなく世界都市はこれらにより成り立っている。経済を第一とするこの社会構造はいかに合理的で効率の良いレールを生み出すことを急務とした。その中で先進国において次なる段階を発見した。それは「精神の衰退」というものである。人々が資本主義の作ったレールの中で大量生産、大量消費されるようになることによって人間が自動車などと同じように生産されている。そこでは感情は不要になり、人間は社会の歯車となる。そこでは全てのものが必要以上に使用されては捨てられていく。もはや友人や恋人までもが量産と消費の中で存在するようになっている。
この人間の均質化を打開する為に必要なのは「目的」と「認識」である。目的は人間に活力を与える際に重要なものになるものである。どんな行動も世界をしっかりと認識しなければ失敗に終わることになる。そして、世界を認識する為に必要なものが「国家」、「全球化」、「多様性」、「情報化」、「航空」である。この5つは現代社会に密接に関係するものである。「認識」と「目的」を持つことが人々に活力を与える上で重要なものである。
情報化が進めば進むほど、人間としての活力は失われ、そこには深いはざまが存在している。しかし、はざまは私たちの手で埋めることができると信じている。
香月真大
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